高まるITエンジニアの需要

ITエンジニアは不足している

ITエンジニアは、システム開発に必要なスキルがあれば国内外を問わずさまざまな方面で活躍できる職業です。しかし、2020年の段階でITエンジニアの数は30万人程度不足しているといわれています。これから急激にITエンジニアが増える見込みもなく、人材不足の状況はまだまだ続くことが予想されています。企業側にとっては深刻な問題ですが、やりたい分野で自分の力を伸ばしたいITエンジニアにとっては魅力的な状況ともいえます。

需要はどんどん高まっている

ITエンジニアの需要が高まっている理由は、ありとあらゆるビジネスで推進されている業務のIT化です。システムを必要とする場所が増えれば、それだけの数のシステムに対応できるITエンジニアの数も必要です。難易度が高い資格を持つなど、スキルに余裕があるITエンジニアであれば年収も高くなります。IT業界全体が伸びていることも、エンジニアの需要を後押しする要因となっています。業界に伸びしろがあると、投資マネーも巨額になっていきます。潤沢な資金が流れるところの雇用は安定しており、労働に対して支払われる対価もそれなりのものになっていきます。ITエンジニア不足の状況は、十分なスキルを持つITエンジニアにとってはチャンスです。

今後活躍が期待されている職種とは

ITエンジニアと呼ばれる仕事の中にはさまざまな職種があります。職種によって求められるスキルが異なることを理解していれば、自分が目指すITエンジニアになるために必要な資格や経験が明確になります。今後注目の職種としては、機械学習エンジニアやセキュリティエンジニア、クラウドエンジニア、ネットワークエンジニアなどがあります。
機械学習エンジニアになるためには、AIやVR、IoT、ディープラーニングなどの知識を身につける必要があります。ITの安全性がなにより重要視される中、信頼できるセキュリティエンジニアの需要も高まる一方です。セキュリティエンジニアには、ネットワーク関連の幅広い知識と高いプログラミングスキルが求められます。クラウドエンジニアの主な仕事は、業務システムのクラウド化です。クラウドエンジニアには、ネットワーク関連の知識以外にもAWSやオンプレミスの知識が求められます。ネットワークの設計や構築、運用、監視などを主な業務とするネットワークエンジニアには、ネットワークだけでなくセキュリティやクラウド関連の知識も求められます。専門知識を持たない人との接点が多い職場で働くITエンジニアは、各分野の専門知識に加えてコミュニケーション力も強化しておく必要があります。