健康管理と年収アップの関係
体調を崩した場合の損失とは
ITエンジニアがフリーランスに転身したのちにフリーランス生活を長く続けていくためには、これまで以上に健康面への配慮が必要です。その理由は、フリーランスは稼働した分だけが収入に反映されるからです。頑張れば頑張るほど目に見えて成果が出る点は、フリーランスの大きな魅力に挙げられます。しかし裏を返せば休んだ分だけ収入が減るということです。
収入の減少は、フリーランス生命に大きな打撃を与えます。フリーランスは有給休暇や休業手当などの補償がないため、体調不良で稼働が長く止まらないようにしなければならないのです。
フリーランスになると経費が常につきまとうため、体調を崩すと経費の支払いにも影響が出ます。仕事場を借りている場合は家賃にも影響し、最悪の場合支払いが滞ることになりかねません。経費の面だけでなく、会社員と違って代わりに仕事をしてくれる人がいないこともフリーランスの特徴です。体調を崩すと納期遅れにつながったり、連絡がスムーズに取れなかったりして、クライアントからの信頼を損なうおそれもあります。
健康管理のために気をつけたいこと
人間なので健康なときばかりではありませんが、日頃から体調に気をつけることはできます。フリーランスに転身する前に体調を整えておくことはもちろん、転身後も体調には十分に配慮して健康管理を続けていくことが大切です。健康管理は日頃から意識しておきたいものですが、体調不良は目に見えづらいこともあります。ケガなどは自覚を伴うものでも、見た目や症状に出ない疾患の場合は気づいたときには悪化しているケースも珍しくありません。知らないうちに大きな疾患を患っていたということにならないためにも、自主的に定期的な健康診断を受けることをおすすめします。
健康診断は体重や血圧、肝機能や腎機能など体内のあらゆる数値が可視化され、もしもどこかの項目に以上が認められれば要精密検査の案内が届きます。要精密検査とまではいかなくても、要注意項目が明確になります。日常生活上の健康のアドバイスももらえるため、どんなことに気をつけたらいいのか参考になるでしょう。また、健康診断の検査項目のなかにはX線検査や胃カメラなども含まれています。採血で分からない体内の異常も知ることができ、病気の早期発見が可能です。フリーランスが健康診断を受ける際の注意点は、健康診断にかかった費用を経費扱いにできないことです。しかし、長期的な視点で見ると定期的な健康診断は大きな意味を持ちます。自治体によっては特定の健診を無料で受けられることもあるため、機会があればぜひ受けてみましょう。
ITエンジニアがフリーランス生活を続けていくには、健康管理をシビアに行うことが年収アップにつながるのです。